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50代の転職はやはり厳しい【会社に残ってスキルアップを目指そう】

50代の転職の実態とは?【やはり厳しい現実が】

この記事に興味を持ったということは、何らかの理由で会社をやめたい、またはやめなければならないかもしれないという状況でしょうか?

先に申し上げますと私は転職エージェントでも会社の人事でもないので、転職市場の詳細が分かっているワケではありません。

しかしながら、今いる会社で希望退職など厳しい現実を目の当たりにしてきましたので、その経験をもとにちよっと自分なりの考えをお伝えしたいと思います。

私の会社は一応上場企業ですが、業績が厳しくこの2年くらいの間に2度の希望退職募集を行い、私も対象になりましたし、仲間がたくさん会社を去っていきました。

ちなみに希望退職の募集といっても、希望とは名ばかりで実際はかなり厳しいリストラです。幸い私は形だけの面接を行い、会社に残ることになりましたが多くの仲間は「残ってももうあなたのポストはない」と言われてやめていきました。

希望退職の実態については別記事で書いていますので、コチラもご覧ください。

前回の希望退職は今年(2021年)の3月でした。いまだに再就職先が決まっていない仲間がいます。50代の転職は厳しいながらも、けして絶対無理というワケではないという論調が目立ちますが、これは「あなたも絶対にプロ野球選手になれないというワケではない」といってるようなもので、極めて厳しいのが現実のようです。

実際私の仲間は上場企業の管理職だったのに、スーパーの店員になったり、比較的早く再就職先が決まったのは運送会社の配達員でした。

スーパーや運送会社が悪いワケではないですが、けして希望通りの再就職先ではなかったでしょう。

50代の転職が厳しい理由とは?

耳が痛くなるだけかもしれませんが、あらためてなぜ50代の転職が難しいのかを考えたいと思います。こちらも先に結論から言うと、「50代だから」ということ。

本人の努力とかではどうにもなりません。理由も何も50代だからダメなんです。

コストが高い

必ずしも50代の全員が高給取りではないかもしれませんが、20代、30代ならもっと安く採用できるというのが会社側の都合です。よほどの能力がある人でもない限り、積極的に50代を採用する理由は企業にはありません。そんな能力があったら今の会社が手放しません。

採用期間が短い

残念ながら先が短いのも会社にとってデメリットです。いくら社会経験豊富な即戦力でも、会社の風土や文化に慣れるには多少の時間はかかるでしょう。

やっと慣れてきても年齢とともにパフォーマンスは下がっていく(少なくとも会社側はそう思う)でしょうから、わざわざ先の短い50代を採用したいワケありません。

使いにくい

会社からすれば50代という年齢が使いにくいのですからもうどうしようもないですね。いくら若い上司の下でも一生懸命頑張りますと言っても、相手が嫌がるワケですから。私だって自分よりかなり年上の部下が来たら嫌ですし。

求める条件が高い

最初はみんな高望みをします。

これは自分しだいでどうにかなりそうと思うかもしれませんが、必ずしもそうではないようです。年収減を受け入れれば仕事は見つかるかもしれませんが、それ以前に上記のように50代がダメな理由がいろいろあるワケですから、収入を妥協すれば簡単に見つかると思わないほうがいいでしょう。

もちろん時給1000円でもいいと言えば見つかるでしょうが、年収800万の人が600万までは妥協しますと言っても難しいです。実際私がそうでした。

身の回りで起きた実例【50代の厳しい転職】

この2年の間に私の会社で見てきた実例をお伝えしようと思います。

すでに会社の業績はかなり悪化しており、退職金の積み増しもほとんど期待できないような状況でした。大きな会社でまだ余力がある内に行う希望退職の場合、月収の6か月分とか10か月分、場合によてはもっと大きい増額が期待できる場合もありますが、私の会社のようにあまり余力が無くなってくると、せいぜい2、3か月とか、決心するには少なすぎる額になってしまいます。

やめるためのインセンティブとしてはあまりにも少なすぎます。

希望退職の募集

お伝えした通り、希望退職といっても名ばかりで目標人数を決めて仕事のパフォーマンスが低いとされる順に肩を叩いていくリストラです。

募集とはいうものの会社から半ば強制的に面談をされて、「会社をやめたほうが自分のためですよ」と言われます。ほぼやめざるを得ないところまで追い込まれますが、やめないという選択肢が無いワケではありません。

このあとお伝えしますが、意地でも会社に残って、徐々に会社に依存しない生活に変えていくのが一番いい方法だと思っています。

もちろん退職金の積み増しなど、会社によっては条件のいい募集もあるでしょうから、その場合は応じてもいいかもしれません。再就職の大変さは変わりませんが。

仕事はあると言うが

希望退職の募集には通常再就職支援が付いてきます。転職エージェントによるあっせんですね。私はこれがくせ者だと思っています。

もちろんウソをついているワケではないですが、転職エージェントは再就職させることで収益を上げるのが仕事ですから、当然いいことを言います。実際私の会社で転職エージェントの「再就職先はある。そんなに悪い環境じゃない」という言葉を信じて希望退職に応募した人もいました。問題はどんな仕事かですよね。

いまだ決まらない者も

転職エージェントの言葉を信じて会社をやめたものの、実際は自分が希望するような職種は全くなく、いまだに(半年経った今も)再就職先が決まっていない人もいるようです。

想像はつくと思いますが、スーパーの店員だったり、タクシーの運転手やトラックのドライバーなど、常に人が不足しているような業界もありますので、当然求人が無いワケではありません。しかし常に人が不足しているような業界というのはやっぱり何か理由があるのでしょう。

50代の転職は厳しい【会社に残ってスキルアップを目指そう】

総合的にみて、私は迷ったら会社はやめないほうがいいと思います。たとえ会社からプレッシャーをかけられてもです。これまで見てきたように、50代の転職は甘くありません。

もし「あなたのポストは無い」、「重要な仕事も与えない」というならむしろラッキーです。空いた時間で新たな勉強をするなりして、スキルアップを目指しましょう。

残ったって転職したって65歳くらいまでしか働けないですよね。これからの時代100歳まで生きるかもしれません。後のことも考えて収入の口を少しずつでも増やしておくのが賢いやり方ではないでしょうか?

会社への依存度を下げる

会社員は、長くいるほど会社への依存度が高まり、会社なしでは生きていけないような錯覚に陥ると思います。しかし実際には会社以外で稼ぐ方法は今の世の中たくさんあります。

会社にいながらにして(生活の基盤は残して)、別のことにトライできるなら悪くないと思いませんか?

会社への依存度を少しずつでも下げていけば、精神的にも余裕が生まれてきます。

まずは副業にチャレンジ

私は今の会社で2度の希望退職募集をすり抜けて、今は会社にいながら副業で稼いでいます。もちろん本業がそれなりに忙しいので、副業の時間はそれほど取れませんが、時間を取れれば副業の稼ぎももっと増やすことができるでしょう。

いきなり会社をやめても食べていけるというほどではありませんが、自分の力で多少なりとも稼げるというのはとても大きいと思います。最近では副業の方が楽しくて、本業での責任や業務がもっと軽くなってくれればいいのにと思うようになりました。

50代におススメのスキルアップと副業

このサイトでは50代でも在宅でできる副業などを紹介しています。それなりにスキルを磨かなければならないものもありますが、明日から始められるものもあります。失敗してもいいのでまずは挑戦してみましょう。

スキルを磨くことや、副業には基本なんのリスクもありません。やったらやっただけプラスになります

スキルアップは副業につながらない場合でも、今の会社で役に立つ場合や、それこそ転職につながる可能性だってあるかもしれません。

やって損はないはずですので、すぐにでも何か始めてみませんか?突然の希望退職募集にも慌てずに済むようになると思いますよ。

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